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埼玉県生まれ。武蔵野音楽大学卒業、東京芸術大学内地留学、米国イーストマン音楽学校留学。埼玉県公立学校教員、武蔵野音楽大学講師を経て、前ソニー吹奏楽団常任指揮者、おおみや市民吹奏楽団音楽ディレクター。日本吹奏楽指導者協会常任理事、アジア・パシフィック吹奏楽指導者協会名誉会長、WASBE(世界吹奏楽会議)名誉会員、浜松国際吹奏楽大会組織委員会名誉顧問、アメリカン・バンドマスターズ・アソシエーション名誉会員。
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| No.99(2008年6月10日版) |
今回はフランスのロベール・マルタン社からの譜面を紹介しましょう。ロベール・マルタン社は近年吹奏楽曲の出版に力を入れていて、今回プレステージ・コレクションとして、版を大きくし、装いを新たにして多くの曲を出版しました。その中から主な作品を紹介しましょう。ただし曲によって楽器編成が多少異なったり、フル・スコアの楽器の配置が異なっているので注意が必要です。
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| 1. Sheherazade(シェラツァード) |
Rimsky-Korsakov(リムスキーコルサコフ)作曲/Boulanger(ブーランジェ)作曲/79,800円/44:50/グレード5
リムスキーコルサコフの名曲を、ギャルドの指揮者フランソア・ブーランジェが編曲したもので、去年11月の6年振りのギャルドの来日プログラムでも目玉曲の一つとなりました。スコアはフランスの伝統にしたがい、打楽器を中央に、上段にオケの管セクションにあたる、ピッコロ、フルート、オーボエ、イングリッシュホルン、2部のA管のクラ、バス・クラ、バスーン、4部のホルン、2部のトランペット、2部のフリューゲルホーン、3部のトロンボーンが配され、打楽器にはハープも加えられ、下段に弦楽器のグループにあたるE♭クラ、2部のB♭クラ、アルトサックス、テナーサックス、バリトン・サックス、更にその下にユーフォニアム、それにコントラ・バス(B♭)と弦バスが配置されています。全曲44分50秒で、全曲演奏すれば手ごたえのある編曲です。ギャルドの公演を聴いて演奏したくなったバンドもあったでしょう。当然木管のパートに比重がかかっているので充実
した木管セクションのバンドであることが望ましいです。音のダブりは少なく、ハープの伴奏に支えられる部分も多いので、技術的にも安定していることが必要で、特に第1楽章でそれが云えられます。フルート、A管のクラ、バスーンにカデンツァが書かれ、特にA管は必要です。金管は第四楽章以外は出番が少なく、かつ技術的にはホルンの1部をのぞき、難しくはありません。ただし第4楽章は細いタンギングが要求されます。大編成の充実したバンドで演奏したい編成です。
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| 2. Symphonie funebre et triomphale(葬送と勝利の交響曲 作品15) |
Berlioz(ベルリオーズ)作曲/Dondeyne(ドンディーヌ)作曲/79,800円/30:00/グレード5
ベルリオーズが1840年に、1830年革命の10周年を記念して作曲した曲です。長い間フランス版が切れていて演奏したくとも出来ませんでしたが、今回元パリ警視庁のデジレ・ドンディーヌ隊長が編曲した版が出版され、演奏できるようになったことは素晴らしいです。スコアは現代アメリカ版と同じように書かれていて、2部のB♭ビューグル(フリューゲルホーン)のパートが加わっている程度で、特種な編成ではなく、演奏しやすいです。
技術的にも現在の日本のバンドでは何の問題もないでしょう。ただし第2楽章で長いトロンボーンのレシタティーブがあるので、すぐれたソリストが必要です。また第3楽章には混声四部の合唱パートがあり、これはベルリオーズが追加したパートですが、演奏するのであれば是非加えたいです。この曲も大編成バンドむき。1楽章:19分49秒、2楽章:6分18秒、3楽章:8分23秒。
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| 3. Toccata et fugue en D minor(トッカータとフーガ、ニ短調) |
Bach(バッハ)作曲/Brun / Goas(ブラン/ゴア)作曲/37,200円/7:55/グレード5
バッハの名曲で、現在でも人気があります。日本での流行のきっかけとなったのは、昭和36年ギャルド初来日の時の指揮者フランソワ・ジュリアン・ブランの編曲による演奏でした。その編曲は金管のサクソルン属が多く入っていましたが、その部分をヤン・エデルン・ゴアという人がアメリカ式の編成に編曲し直して今回出版されたのがこの版です。ブランの編曲が基本になっているので、演奏してみたいと思う人も多いでしょう。イングリッシュホルン、コントラバスーン、ピッコロトランペットが必要です。
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| 4. Preludes (les), 'poeme symphonique n°3' (交響詩 前奏曲) |
Liszt(リスト)作曲/Dupont(デュポン)作曲/59,200円/15:30/グレード5
リストの名曲のデュポン編曲版で、これも演奏してみたいと思う人が多いでしょう。しかしこの曲も編曲者の名は書かれていませんが、現代の編成のスコアになっています。ハープは必要です。トランペットは2部、ユーフォニアムも2部で、かつテューバも2部で更にソロ・テューバのパートがあります。ブージー版が入手できない現在、貴重なレパートリーになるでしょう。
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| 5. Benvenutto Cellini (歌劇ベンベヌート・チェリーニ序曲) |
Berlioz(ベルリオーズ)作曲/Dupont / Goas(デュポン/ゴア)作曲/39,900円/10:35/グレード5
ベルリオーズ作曲、デュポン編曲。ただしヤン・エデルン・ゴアが現代編成に校訂しています。打楽器を中心においたスコアで、特殊楽器はありません。
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| 6. Vol du bourdon (le) (くまん蜂の飛行) |
Rimsky-Korsakov(リムスキーコルサコフ)作曲/Boutry(ブートリー)作曲/19,500円/1:05/グレード4.5
リムスキー・コルサコフ作曲、ブートリー編曲で、LPやCDに録音されている編曲です。ソプラノ・サックスやハープが入っている他は一般の編成です。
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| 7. Prelude a l'apres midi d'un faune (牧神の午後への前奏曲) |
Debussy(ドビュッシー)作曲/Boutry(ブートリー)作曲/47,500円/8:36/グレード5
ドビュッシーの原曲をブートリーが編曲したもの。アルト・フルート、A管のクラリネット、ソプラノ・サックス、ハープ等が使われ、金管は4部のホルンだけです。フルートのソロ、ハープ等が重要です。低音の木管がかなり難しいです。
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| 8. Concerto n°1, opus 73, Cl solo(クラリネット協奏曲第1番) |
Weber(ウェーバー)作曲/Boutry(ブートリー)作曲/61,700円/22:20/グレード4
ウェーバーの原曲、ブートリーの編曲。22分20秒。トロンボーン、ユーフォニアムを含まない編成です。3楽章。ソリストに人を得られれば演奏してみてください。
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| 9. Marche Hongroise(ハンガリー行進曲) |
Berlioz(ベルリオーズ)作曲/Sorlin(ソルクン)作曲/39,900円/4:54/グレード3
ベルリオーズの原曲、ジャン・ミシェル・ソルクンの編曲。特に変った編曲ではありません。
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| 10. Ikiru Yorokobi(生きる喜び) |
Boutry(ブートリー)作曲47,500円/8:50/グレード5
ロジャー・ブートリーが日本のバンドのために作曲した序曲です。1992年の出版。
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| No.98(2008年3月12日版) |
オランダのデ・ハスケ出版社からCD「Classical Overture ( 古典序曲集)」が新しくリリースされました。このCDの特徴は、すべての曲が、1949年オランダ生まれのウイル・ヴァン・デル・ビークの編曲であることです。もうひとつはほとんどの曲が日本でも第2次大戦以前からよく演奏されていたお馴染みの曲ばかりで、しかし現在の若い指揮者や、メンバーは多分意外に知らない曲ではないだろうか、という点です。演奏は、3つの異なった団体が担当していますが、ばらつきはありません。たまには19世紀の古き良き時代の音楽に戻ってみるのも楽しいでしょう。収録されている曲は次の9曲;
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| 1. Light Cavalry(「軽騎兵」序曲) |
F.v.Suppe(F.v.スッペ)作曲/W.van der Beek(W.ヴァン・デル・ビーク)編曲/グレード4/7:08/DHR11-012-3に収録
1866年の作品。この曲は何の解説も必要ないでしょう。
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| 2. Le Calife De Bagdad(「バグダッドの太守」序曲) |
A.Boieldieu(A.ボワエルデュー)作曲/W.van der Beek(W.ヴァン・デル・ビーク)編曲/グレード4/9:03/DHR11-012-3に収録
1800年の作品。フランスの作曲家の作品で、クラリネットやオーボエのカデンツァに始まり、木管によるゆっくりした部分と、速い後半からなる2部形式の曲。
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| 3. The Kiss(「口づけ」序曲) |
B.Smetana(B.スメタナ)作曲/W.van der Beek(W.ヴァン・デル・ビーク)編曲/グレード4/5:55/DHR11-012-3に収録
1875〜76年の作品。スメタナの曲としてはあまり知られていません。序奏のあとスラブ舞曲風になり、不安げな中間部のあと、3拍子となって終わります。
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| 4. Das Pensionat(「寄宿学校」序曲) |
F.v.Suppe(F.v.スッペ)作曲/W.van der Beek(W.ヴァン・デル・ビーク)編曲/グレード4/8:06/DHR11-012-3に収録
1860年の作品。バスーンに刻むリズムの上にメロディーがはじまり、短調のハンガリー風な旋律に続いて最後にマーチ風な楽しいメロディーが現れて終わります。旋律がどれも魅力的でお勧めの序曲です。
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| 5. Fra Diavolo(「フラ・ディアボロ」序曲) |
D.F.E.Auber(D.F.E.オーベール)作曲/W.van der Beek(W.ヴァン・デル・ビーク)編曲/グレード4/8:19/DHR11-012-3に収録
1830年の作品。フランスの作曲家の作品で、イタリアの盗賊をテーマとした歌劇の序曲で、日本でも浅草オペラの頃から親しまれた曲です。小太鼓のドラム・マーチから始まり、木管の愛らしい旋律が続き、8分の6拍子のマーチやトランペットのソロが聴かれ、そのあと賑やかなテュッティとなって終わります。
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| 6. Donna Diana(「ドンア・ディアナ」序曲) |
E.N.V.Reznicek(E.N.V.レズニチェック)作曲/W.van der Beek(W.ヴァン・デル・ビーク)編曲/グレード5/5:45/DHR11-012-3に収録
1894年の作品。オーストリアの作曲家の作品。短い序奏のあと、すぐに激しく速い主部にはいり、遅い部分はありません。
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| 7. Orpheus in the Underworld(「天国と地獄」序曲) |
J.Offenbach(J.オッフェンバッハ)作曲/W.van der Beek(W.ヴァン・デル・ビーク)編曲/グレード4/9:08/DHR11-012-3に収録
1858年の作品。これも解説は不要。
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| 8. The Gipsy Baron(「ジプシー男爵」序曲) |
J.Strauss Jr.(J.シュトラウス)作曲/W.van der Beek(W.ヴァン・デル・ビーク)編曲/グレード4/8:09/DHR11-012-3に収録
1885年の作品。クラリネット・ソロのカデンツァ風な序奏にはじまり、変化の多い曲。最後に有名なワルツも出てきます。よく出来ている序曲でお薦めです。
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| 9. Marinarella(「マリナ・エレーラ」序曲) |
J.Fucik(J.フチーク)作曲/W.van der Beek(W.ヴァン・デル・ビーク)編曲/グレード4/10:00/DHR11-012-3に収録
1907年の作品。チェコの作曲家で、オーストリアで軍楽隊長として活躍した人です。このCDで唯一の吹奏楽オリジナル作品です。変化の多い曲で、速いテンポで開始され、木管がポルカ風なメロディーを奏で、ゆっくりした中間部では、クラリネットのカデンツァがはいり、その後は短調の速い舞曲となって終わります。今まで楽譜が入手困難でしたが、この出版により容易となりました。
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| No.97(2008年2月29日版) |
今回はベルギーの出版社ベリアトのCD「ステーツ・オブ・マインド:States of Mind」(注文番号:WSR-036)に収録されている四曲のオリジナルを紹介しましょう。
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| 1. States of Mind(心の状態) |
T.Barberan(T.バルベラン)作曲/グレード5/WSR-036に収録
この曲はテオ・アパリシオ・バルベランが作曲した交響曲第2番で、3楽章で構成されます。第1楽章:Logos(reason)、Logosはラテン語の「言葉」で、英文のサブタイトルは「理由(前提)」と書かれています。この曲はギリシャのアリストテレス(哲学者)の理論に基づいて作曲されているため、こうしたタイトルと内容になっています。曲は木管のトレモロから静かに開始され、神秘的でメロディックな序奏が盛り上がった後、速いスケルツォに入ります。ここではリズムやハーモニーが多様に変化して、各楽器が動きまわり作曲者の手法を示すと同時に、バンドのテクニックを充分示すことも出来ます。使用されている音楽はあまり現代的すぎず理解しやすい旋律や和声です。後半は再びゆっくりして、盛り上がって終ります。グレード4、10分26秒。第2楽章:Pathos(emotion)、ラテン語は「熱情」、英語では「感情」というタイトルです。内容は音色の変化に特徴があります。低音の引きのばしで静かにはじまり、いろいろな楽器が心の動きを表わすように現れます(オーボエ、ホルン、フルートのソロなど)。尺八のソロ風なフルートの独奏等のあと金管が激しく動いたかと思うと、静かな鍵盤楽器のソロとなったり、音色の変化に富んでいます。後半は低音の金管が活躍する二部形式で、各楽器に多くのソロが要求されます。上手な対位法で書かれたグレード5、9分30秒。各楽器の音色が充分発揮できる壮麗な効果を持つ楽章です。第3楽章:Ethos(credibility)、「精神」又は「威信」というタイトルで、短調でゆっくり開始される、作曲者のロマンチシズムがよく表われた楽章です。曲はティンパニーを伴って堂々と盛り上がります。まもなく速い主部に入り、低音楽器が活躍します。リズムや音色に変化があり、フーガに突入します。この部分の盛り上がりは見事。中間部で静まるが再び、テンポを速め各楽器が動きまわり、変化に富んでいます。技術的にもっともむずかしい楽章。グレード6、8分15秒。時間的にみて自由曲にも好適な曲。上級バンドむきの立派なシンフォニーでおすすめの一曲です。
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| 2. Fantasia per la vita e la morte(生と死の幻想曲) |
B.Appermont(B.アッペルモント)作曲/グレード5/WSR-036に収録
この「生と死の幻想曲」はベルト・アッペルモントの作品。生命の神秘を曲で表現したもので、家族に子供が生まれ、またやがて家族の一人が亡くなってゆく、ということを画いていて、「新しい生命」ではいきなり激しい音楽で開始されます。現代音楽風な手法で激しい音楽はエネルギッシュに4分30秒程つづいて静まり、後半の「死」の表現に入ります。バスーンのソロからテューバのソロに引き継がれていきます。いろいろな楽器(特にユーフォニアム等)のソロが聴かれ、ハーモニーも厚く、次第に激しく盛り上がっていきます。突然止まり、ホルンのソロとなり、このソロもサックスや木管に引き継がれ、ハープの伴奏で天国的なひびきの音楽となり、最後は生の喜びが盛り上がって激しさと静けさが交代して終ります。グレード5、17分と長目。
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| 3. Saga Maligna(悪魔の伝説) |
B.Appermont(B.アッペルモント)作曲/グレード5/WSR-036に収録
アッペルモントが2000年に野外のミュージカルとして発表した「悪魔の伝説」を改編した曲。低音から静かにはじまります。グレード5、15分44秒の長い曲。もともとがミュージカルなので、各部分の音楽が描写的で接続曲風につながっています。場面場面の説明があると理解しやすいでしょう。各部分のメロディーは魅力的です。
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| 4. De Bello Galico(ガリア戦記) |
B.Picqueur(B.ピクール)作曲/グレード4/WSR-036に収録
ローマの政治家ジュリアス・シーザーが、ガリア(ガリコ)遠征したときの記録「ガリア戦記」をもとに、バルト・ピクールが作曲した3楽章の組曲。第1楽章:Battle Field(戦場)、マリンバ等でゆっくり静かに開始され、ユーフォニアムの美しいソロがかなり長く現われます。ホルンのソロが続き、いきなりティンパニーと金管が高鳴り、戦場の雰囲気に変ります。音楽は更に激しさを加えます。終わりは静か。グレード4、6分。第2楽章:Ritual(儀式)、低音のオッシナートでおごそかに開始され、木管がためらうように現われます。オッシナートは続き、中音セクションの祈りのようなメロディーが歌い、再びユーフォニアムのソロが聴かれます。4分10秒。グレード4。第3楽章:Victory...As It Seems(勝利・・・見た限り)、ティンパニーの連打で激しく開始され、金管が高鳴ります。木管がフーガを開始し、打楽器に導かれて、低音が勝利を讃え、祝いの踊りが木管で表現されます。男声の歌声も入って、かけ声と共に盛り上がり、勝利が讃えられ短く終ります。3分50秒。
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| No.96(2008年1月7日版) |
アメリカ、チョス出版社からはグレード1〜3のレベルで、ジョン・エドモンソンとアン・マクギティーの作品を中心に19曲出版されました。また「ビギニング・コンサート・バンド・ワーク」のシリーズでは1〜2.5のレベルで10曲が出版されていますが、それらは省略して、グレード3〜6の「コンサート・バンド・ワーク」と「コンセサーヴァトリー・エディション」のシリーズから紹介しましょう。紹介するすべての曲のサンプル音源は、無料サンプルCD「KJCD-2008(注文番号)」に全曲収録されていますのでお聴きになってください。
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| 1. Ballade(バラード) |
J.Zdechlik(J.ズデクリック)作曲/10,400円/グレード3/6:06/KJCD-2008に収録
ジョン・ズデクリックのオリジナルでユーフォニアムソロとバンドのための曲です。ゆったりした美しいメロディーが楽しめます。グレード3で6分6秒。ソリストには上手な人を迎えたいです。お薦めの一曲です。
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| 2. American Sea Voyoge(アメリカン・シー・ヴォヤージ) |
T.Lazarich(T.ラザリック)作曲/10,400円/グレード3/5:25/KJCD-2008に収録
アメリカの海の歌をもとに作曲された6/8拍子の曲です。マーチ風に進み、ゆっくりした中間部では木管(フルート、アルト・サックス)が歌います。再び速い部分にもどる3部形式の曲。グレード3、5分25秒。
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| 3. Pressure(プレッシャー) |
R.Nowlin(R.ナウリン)作曲/10,400円/グレード3/5:09/KJCD-2008に収録
ライアン・ナウリンの作曲で、打楽器でゆっくり開始され、低音が不安げに加わり、テンポを速めて主部に入りますが、ここでも低音や打楽器が活躍します。一度止まり、木管がサウンド・クラスターで悲鳴をあげ、テュッティで不安が強調されます。そのあと静かなフルートのソロとなり、不安が解消され、おだやかな音楽となり、トランペットがゆっくり終わって、ハッピー・エンドとなります。「プレッシャー」という曲ですが、「平静」がテーマとなっている曲です。グレード3(やや4に近い)、5分9秒。
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| 4. Symphony No.4(交響曲第4番) |
A.Boysen,Jr.(A.ボイセンJr.)作曲/11,200円/グレード3.5/10:34/KJCD-2008に収録
アンドリュー・ボイセンJr.が作曲したグレード3.5のやさしい手法のシンフォニーです。次の4つの楽章から成ります。第1楽章「Fast」、静かに開始され、打楽器の一撃でテンポを速め主部に入ります。4ビートで激しく行進曲風に進みます。3分42秒。第2楽章「Smoth and Flowing」、タイトルのようにゆっくり、ただようようなムードの曲。ハーモニーは大変現代的です。1分32秒。第3楽章「Scherzo and Trio」、激しいリズムとなだらかなユーフォニアムのソロを持つ1分38秒の曲。第4楽章「Fast」、木管のサウンド・クラスター風な動きで開始され、金管や打楽器がはげしく劇的に加わってもり上がります。グレード3.5よりは難しく聴こえます。3分42秒、声も用いられます。
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| 5. Encomium for the Courageous(勇敢さへの讃辞) |
N.Schmit(N.シュミット)作曲/12,000円/グレード4/6:02/KJCD-2008に収録
ノーラン・シュミットの作品。トランペットが死者への追悼の信号を奏し、曲がはじまります。亡くなった人達を讃える英雄的な堂々とした音楽となります。マーチ風となり、トロンボーンが進軍するようなパッセージを奏し高まります。ホルンが活躍する曲で、またアメリカ的な曲です。グレード3、6分2秒。
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| 6. Latin Fantasy(ラテン・ファンタジー) |
C.Elledge(C.エレッジ)作曲/12,000円/グレード4/9:00/KJCD-2008に収録
チャック・エレッジの作品。フルートのソロをフューチャーしたジャズのムードを持つ曲です。すぐ打楽器や金管が加わり、ジャズ風なメロディーがフルートのソロで提示されます。大人のムードの曲。グレード4、9分。
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| 7. Relentless(執拗な) |
A.Boysen,Jr.(A.ボイセンJr.)作曲/14,400円/グレード5/6:55/KJCD-2008に収録
アンドリュー・ボイセンJr.の作品。グレード5の現代的なハーモニーや動きを持つ激しいムードの曲です。クラリネットのマウスピースとバレルだけの音を出す手法や、金管が口笛を吹くなど特殊な奏法も含まれ、テンポも各場面によって変化する風変わりな曲です。6分55秒。
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| 8. Escapade(エスカペード、冒険) |
J.Stamp(J.スタンプ)作曲/15,200円/グレード5.5/8:15/KJCD-2008に収録
活発に作品を発表しているジャック・スタンプの作品。米空軍バンドの依嘱で作られた曲で、当然難しいです。グレード5.5。ホルンのメロディーでゆっくり開始され、木管がソロをひきついで序奏を作り、テンポの速い主部に入り木管が活躍します。金管や打楽器も重要なパートを持ちます。激しいリズムで展開され、3分程で中間部に入り、イングリッシュホルンが民謡風なメロディーをゆっくり歌います。5分をすぎて再びテンポを速め、木管がフーガ風な動きで加わり、テュッティの激しい部分となり、打楽器も活躍します。8分15秒。
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| 9. Noble Element(ノーブル・エレメント:高貴な要素) |
UN672/T.Mahr(T.マー)作曲/16,000円/グレード6/8:00/KJCD-2008に収録
ティモシー・マーの作品で、アメリカのスクールバンドの先生方の組織ASBDAの創立50周年を祝って作曲した曲です。前のジャック・スタンプの曲と同様、激しいリズムや金管の見事な高鳴りを持つ曲です。タイトル「ノーブル・エレメント」は、「高貴な要素」という意味。興奮させられる主部につづき、第2部は静かになって木管が重なり合うように美しいメロディーを奏します。第3部はチャイムやピアノを中心に追憶風なゆっくりした部分となり、過去の音楽教育に貢献した人が讃えられ、第4部は再びテンポを速めて現代に活躍する先生方が讃えられます。今年のチョス社の中で、最高の力作です。グレード6、8分。
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オエ・コモ・ヴァ

ラテン界のトップの音楽家、そして、華麗なティンバレス奏者として有名なティトプエンテの名曲。ホーンセクションのシンプルでカラフルな音色、ウキウキするビートは、楽しさいっぱいで、とても演奏しやすいです。野外演奏!もちろんコンサートにも最適です。
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サー・デューク(スティービー・ワンダー)

アメリカのスティービー・ワンダーの代表的な曲です。「サー・デューク」はデューク・エリントンのことで、スティービー・ワンダーがエリントンに対して敬意をはらってつくった曲なのでしょう。よく聴かれる曲で、アレンジも楽しいです。
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プラトンの洞窟からの脱出

3つの楽章から出来ています。地底の洞窟から脱走して光あふれる地上に戻るというストーリーで、メリロの代表的な曲の一つです。
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スコットランドの旋律による「ピスガ」による変奏曲

「ピスガ」はアメリカの聖歌集に出てくるメロディーで、19世紀に出版されたものです。旋律はスコットランドの5音階によるもので、本来はテナーの独唱曲でした。それをヴィンソンが吹奏楽に作曲したもので、主題と4つの変奏曲で出来ています。グレード3、演奏時間5分で、中級バンドのレパートリーとしてお薦めできる良い曲です。
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ノース・ベイの眺め

ロバート・スミスのバーンハウス社移籍第1弾となる曲の一つで、彼の「アメリカの風景」シリーズの一曲です。サンフランシスコ近くの海を画いています。金管でファンファーレ風にはじまりますが、やさしく効果的に書かれていて、中級バンドにおすすめです。
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誕生日のためのファンファーレ

マルコム・アーノルドの80才の誕生日に演奏された曲。3分30秒でグレード5。ホルンから高らかに開始されるファンファーレで、演奏会のオープナーとして最適。
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悪魔の踊り

ヘルメスバーガーの作曲。前半は木管が活躍する速い部分でたいへんエキサイティング。中間はゆっくりして3拍子になり、たいへん変化に富んでいます。コンクール曲におすすめ。
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